ラクリエ求人|「Googleしごと検索(Google for Jobs)」検索実験室(1)

〜どんなワードで出る?出ない?ラクリエスタッフがテスト〜

 「Googleしごと検索」は、Googleで「求人」に関わるような単語を複数検索すると起動する、求人情報専用検索エンジンです。非常にシンプルで使いやすいシステムですが、一方で未完成の部分が多く、まだ業界での研究が進んでいないこともあり、どんな単語がどのように反応するかなど、謎に包まれた部分が多いのが現状です。そこで今回、「ラクリエ求人」のいちスタッフが実際に「Googleしごと検索」に触れ、どんな単語で起動するのか、しないのか…ちょっとした実験をしてみました。その結果をご覧ください。 ※この記事の内容は2019年2月現在・PC版のものです。

素朴なギモン:出る検索・出ない検索はどこで決まる…!?

 はじめまして!「ラクリエ求人」運営スタッフのIです!
 みなさんはもう、話題の「Googleしごと検索」に触れてみましたか? 日本でリリースされてまだ数週間というところなので、1度も触っていない、もしくは1〜2回試してみただけ…という方が大半かもしれませんね。実は僕も「ラクリエ求人」運営スタッフとはいえまだ新米なので、みなさんとさほど変わらない段階におります……。
 さて、先日僕がGoogleに何度か検索ワードを入力して「Googleしごと検索」を表示させていた時、疑問が生まれました。それは…《「Googleしごと検索」ってどうすれば起動するの!?》ということです。ええ、ええ。もちろん、「求人」に関係するような単語を複数検索すれば出るというのは分かってます。でも! 必ず出るというものでもないんですよね…なぜか。
 例えば「プログラマー 豊島区 正社員」で検索。これは出ます。ところが似た組み合わせで「デザイナー 港区 正社員」で検索すると……これが出ない!! もちろん地区や職種によって登録されている情報量の差があるでしょうし、そもそも「Googleしごと検索」自体がまだリリース直後で仕様が固まりきっていないというのも事実。でもでも…そんなカオスな状態だからこそ、「情報」が必要じゃありませんか?
 ということで今日は僕が、どんな単語で「Googleしごと検索」が起動しやすいのか、しにくいのか…をミニ実験。それに対して求職者や求人企業はどう対応すればいいのか…という情報をお伝えしていきたいと思います。

カタカタカタッと実験開始!

 さっそくどんな検索ワードで「Googleしごと検索」が起動するのかを入力実験です。最初に言っておきますが、これらの実験は2019年2月上旬にPCにて行なったものです。結果は日によって異なります(実際、まったく同じ検索ワードで昨日は出たのに今日は出ない…というケースも確認できました)し、ユーザーの検索履歴データなどによっても異なってきますので、あくまで参考まで…。
では、実験のやり方をご説明しましょう。「求人に関する言葉」といっても無数に存在しますので、今回は下記の代表的な4種類に絞りました。
 ・職業名
 ・勤務地
 ・雇用形態
 ・「求人」という単語

 これらを2つの言葉の組み合わせ(「Googleしごと検索」起動に必要な最低条件)でたくさん入力して、「Googleしごと検索」が出る・出ないを見てみようと思います。
(1)職業名+勤務地
まずは「プログラマー 渋谷区」「営業 神奈川県」…といった組み合わせですね。営業、事務員、保育士、調理師、販売員…と思いつくまま様々な職業名と、日本全国のいろんな地名をどんどん組み合わせて検索してみましょう。今回、地名はひとまず都道府県・市・区名までとします。カタカタカタ…っと…。
 …う〜ん…コレ、思ったほど出ませんね…。そして「事務員 所沢市」は出るのに、「営業 東京都」が出ないなど、ナゾのバラつきがあります。勝手なイメージですが、絶対出てくれそうな「営業 新宿区」や「プログラマー 渋谷区」なんて組み合わせでも、出ませんでした。
(2)職業名+雇用形態
 「調理師 正社員」「販売員 アルバイト」…といった組み合わせです。これも思いつくままどんどん検索していきましょう。それ、カタカタカタ…っと…。
 おっ! これはけっこう出ます! 適当に入れても、ほとんど出てきますね。「理容師 正社員」で出ないなどの一部例外はありましたが、「指圧師」「航空管制官」など、ちょっと特殊な職業名でもどんどん出てくれました!
(3)職業名+「求人」
 つづいては、そのものズバリ「求人」という単語を使ってみましょう。なにせ「Googleしごと検索」のウィンドウには大きな文字で「求人」って書いてありますからね。「経理 求人」「教師 求人」…といった具合で検索していきます。カッタカタカタ〜…っと…。
 おおっ! すごく出る! (2)よりもさらに出やすくて、特殊なものも含め入力した職業名はほとんど出てくれます。なぜか(2)で出た「航空管制官」は出なかったりもしますが、かなりのヒット率です! 
(4)勤務地+雇用形態
 「千葉県 正社員」「千代田区 パート」…といった組み合わせ。「勤務地」は、「職業名」と組み合わせた(1)ではヒット率が低かったですが、「雇用形態」と組み合わせるとどうなんですかねー。カ〜タカタカタッ…と…。
 むむっ! (1)と比べるとかなり出ますね! 町名まで絞ってしまうと出ないケースもありましたが、市区名まではほぼカンペキです。
(5)勤務地+「求人」
 「愛知県 求人」「八戸市 求人」…といった組み合わせ。(3)でかなりの強さを見せてくれた「求人」ですが、勤務地と組み合わせた場合、どこまでいけるのか…? カッタカッタカッタ〜…っと…。
 おおっ! これもすごく出る! 市区名まではカンペキだったので、町名まで行ってみましたが、地方の小さめの町までバッチリカバーできてます! 「求人」、おそるべし!
(6)雇用形態+「求人」
  では最後に、「正社員 求人」「契約社員 求人」といった組み合わせ。「求人」最強伝説を証明できるのか…!? カタカタカタカタッ…と…。
 うん、パーフェクトに出ます! 出ますけども…これはどうしても入力バリエーションが少なくなりますね。とりあえず「正社員」「パート」「アルバイト」「契約社員」「派遣社員」「日雇い」「夜勤」…など、思いつく限りの雇用形態は全部出ました。でも現実的に考えて、「正社員 求人」なんて検索ではぜんぜん情報を絞れないですね。実用向きではないです。

結果発表! 強い組み合わせ・強いワードはどれ…!?

 ああ〜つかれた…。今日一日ですごい量の検索を試しました…。ということで、結果発表です。あくまで僕の印象ということではあるのですが…組み合わせ別の「Googleしごと検索」出る率ランキングは以下のような感じでした。
〜組み合わせ別「Googleしごと検索」出る率ランキング〜
1位 職業名+「求人」
2位 勤務地+「求人」
3位 職業名+雇用形態
4位 勤務地+雇用形態
5位 職業名+勤務地
参考 雇用形態+「求人」

 雇用形態+「求人」はバリエーションが少ないので、参考記録にとどめました。
 こうして見るとやはり、Google側が「このユーザーは仕事を探してるんだな」と明確に判断できる時に「Googleしごと検索」が起動するようですね。つまり「求人」という言葉が付いていれば、その人が求職者であることは明らか。「正社員」「アルバイト」といった雇用形態の名称も重要な判断材料になるわけです。これを踏まえて、「ワード別」の単体出る率ランキングをまとめると下のようになります。
〜ワード別「Googleしごと検索」出る率ランキング〜
1位 「求人」
2位 雇用形態
3位 職業名
4位 勤務地

 求職者の方は、とりあえず「求人」というワードを入れておけば「Googleしごと検索」はほぼ起動してくれますので、あとはコレに希望条件のワードをいくつかくっつけると、快適な職探しができるのではないかと思います。
 片や求人企業の皆さんは「求人」という単語をわざわざ意識する意義はあまりないと思いますが、雇用形態や職業名から「Googleしごと検索」にたどり着くユーザーは多いと考え、これらを分かりやすく明示しましょう。単なる地名でもある「勤務地」は、それ単体では「Googleしごと検索」と強力に結びつくワードではなく、組み合わせによって力を発揮します。

 いかがでしたでしょうか! 冒頭にも述べましたが、実験結果は日々変わっていくと思われます。あなたも自分自身で様々な言葉を入力し、自分なりの実験をしてみてください。
 僕の「Googleしごと検索」実験企画、今後もパート2、3…と色んな検索実験をしていきたいと思っていますので、どうぞおたのしみに!

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