ラクリエ求人|「Googleしごと検索」日本と海外のサービス事情 〜世界が利用する求人検索エンジン〜

〜世界が利用する求人検索エンジン〜

「Googleしごと検索」の海外版である「Google for Jobs」が最初にリリースされたのは2017年。日本では2年ほど遅れてのリリースとなりましたが、その間にもたくさんの国で同サービスがリリースされ、多くの人が利用してきました。今回は、気になる海外でのGoogleしごと検索事情をお知らせしていきます。先行する海外の状況と比較すれば、日本の「Googleしごと検索」の未来が見えてくるかもしれません。

世界中で提供される「Google for Jobs」

 日本では「Googleしごと検索」と呼ばれる「Google for Jobs」は2017年の6月20日、アメリカにおいて世界で初めてリリースされました。日本ではさほど大きく報じられることはありませんでしたが、Googleの機械学習ツールを活用し、求職者にマッチする求人情報を自動で収集・リスト化して表示するこのサービスは、アメリカの求人業界に大きなインパクトを与えることになります。その後瞬く間に利用者が増え、求職者や企業に大人気のサービスとなりました。
 以降、世界中で次々とリリースされて、2019年6月現在、下記の国々で利用されています。(Google公式Blogより)
【アジア】バングラデシュ/香港/インド/インドネシア/日本/パキスタン/シンガポール/韓国/スリランカ/タイ
【ヨーロッパ】スペイン/英国
【南米】全地域でご利用いただけます。
【中東および北アフリカ】アルジェリア/バーレーン/エジプト/イラク/ジョーダン/クウェート/レバノン/リビア/モロッコ/オマーン/パレスチナ/カタール/サウジアラビア/チュニジア/アラブ首長国連邦
【北米】全地域でご利用いただけます。
【サハラ以南のアフリカ】全地域でご利用いただけます。

 2019年1月にリリースとなった日本は世界規模で見るとかなり遅いスタートですが、これは日本の複雑な雇用形態にシステムを対応させることに時間がかかったり、すでにかなり充実した情報検索環境が整っている日本の求人業界に参入するにあたり、Google社が慎重を期した結果ではないかと言われています。
 また日本版の特徴としては、今なおシステムが完成形に到達しておらず、日々改良が繰り返されていることです。リリースから時間が経過していることもあり、先行した国々ではすでに情報の収集・整理・表示がほぼ完璧に行なわれていますが、日本で表示される情報は高度に整理されているとは言い難いものがあります。例えば、上の写真はアメリカ版「Google for Jobs」の検索結果です。1職種の求人情報に対し、青いオビに白い文字で、各情報ソースへのリンクが並んでいます。ちょっと見にくいかもしれませんが、一番左が自社求人ページへのリンクというルールで、以下大手求人情報サイトへのリンクが網羅されています。これが「Google for Jobs」の正しい表示形式と考えられていますが、日本版ではリンクの配置のバラつきや、同じ求人情報が複数表示される…などの現象が見られます。上陸してまだ5か月という状況ですので、企業側がまだ「Google for Jobs」への情報提供に慣れていないという事実もあります。

先行国アメリカの成功

 前述のように、最初に上陸したアメリカでは「Google for Jobs」がその手軽さと機能性などによりたちまち人気サービスとなりました。それまでトップに君臨していた「Indeed」とすぐに肩を並べ、今ではアメリカの求職者は情報検索といえばまず「Google for Jobs」か「Indeed」のどちらか(もしくはその両方)を入口としています。
 アメリカで「Google for Jobs」が多くの求職者から支持を得た理由の1つに、情報の充実というものもあります。サービス開始と同時に「LinkedIn」「Facebook」「Glassdoor」「Monster」…といったアメリカの名だたる求人情報メディアとの提携が発表され、情報の提供と蓄積が一気に行なわれたのです。これが功を奏し多くの利用者を得たことが、求人企業を呼び込む結果にもなりました。広告費をかけずにたくさんの求職者の目に触れる「Google for Jobs」は企業にも好意的に受け止められ、さらなる求人情報の充実をもたらしたわけです。
 風が吹けば桶屋が儲かる…ではありませんが、「Google for Jobs」の成功を受け、今アメリカでは企業の求人ページを代理作成する企業が大変繁盛しているそうです。前章の画面写真でお見せしましたが、「Google for Jobs」では情報のリンク先として自社求人ページが冒頭に配置されるため、自社求人ページへのアクセスが急増しました。しかし、たどり着いた企業の求人ページがお粗末なものであった場合、求職者は情報も見ずにすぐ離脱してしまう傾向があります。その結果、企業は自社の求人ページをいかにカッコよく、分かりやすく見せるかに注力し始めました。何年も放置されていた自社求人ページが今、にわかに脚光を浴びています。

日本企業が今、やっておくべきこと

 遅れてスタートした日本の「Googleしごと検索」も、今後は諸外国と同じ道を歩むのではないでしょうか。まずこれはそう遠くない将来ですが、表示される情報は増加し、整理され、多くの求職者や企業にとってさらに価値のあるサービスになるであろうことは間違いありません。その結果、日本でも求人情報検索サービスとしてトップに君臨している「Indeed」と肩を並べる存在になる可能性もあるでしょう。アメリカと同じように、大手求人情報メディアが提携を発表するかもしれません。そうなれば「Googleしごと検索」の利用者、利用企業はウナギ昇りに増えるはずです。イギリスではリリース6か月後に大幅な改修がありました。日本も同じ道をたどるとすれば、そろそろでしょうか…?
 また、自社求人ページに注目が集まるというアメリカの事例は、日本でも今後同じ傾向が表れるのではないでしょうか。リンクの配置がアメリカ版と同じようになれば、その傾向はさらに加速するでしょう。当コーナーでも繰り返しご紹介しているように、ここ最近はオウンドメディアリクルーティングが取りざたされ、実際に自社求人ページにこだわりを持つ企業が増え続けています。これは明らかに「Googleしごと検索」の上陸に端を発したもの。改革はすでに、始まっているのです。
 海外の事例から予測できる来たるべき「Googleしごと検索」の急成長に向け、日本企業も行動を起こすべきでしょう。つまりどの企業も「自社求人ページ」を見直し、何はともあれ「Googleしごと検索」に対応させる必要があります。その際にはぜひ弊社が提供する「ラクリエ求人」をご利用ください。プログラムの知識を必要とせず、どなたでも簡単に「Googleしごと検索」対応の自社求人ページが作成できる、「オウンドメディアリクルーティング」の入門に最適なサービスです。
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