ラクリエ求人|最先端のオウンドメディアリクルーティング実例集 〜先人から学び次なる一歩を!〜

〜先人から学び次なる一歩を!〜

自社のサイトやコンテンツを利用して効果的な求人を実現する「オウンドメディアリクルーティング」という考え方は、日本の企業に着実に浸透しています。特に大企業は何年も前からオウンドメディアリクルーティングを始め、そのノウハウを蓄積してきました。本稿では、その最先端とも言える著名なオウンドメディアリクルーティングの事例を2つのグループに分けてご紹介します。

自社サイトの求人ページを充実させる事例

 本稿では日本のオウンドメディアリクルーティング(以下OMR)導入企業の中でも、トップランナーともいえる事例をいくつかご紹介します。いずれもハイレベルなOMRを実施しており、高い効果を上げている企業です。これからOMRを始めようという企業担当者様は、先人たちの成功例からテクニックを盗んでみてはいかがでしょうか。
 大まかに2つのグループに分けてご紹介しますが、まず最初は求人ページを高度に進化させる手法をとっている事例です。各事例とも、最初はごく普通の「自社ホームページ内の求人ページ」だったものを、工夫を積み重ねて充実させていったものです。どの企業のホームページにもある求人ページの延長上にあるものなので、特色が見えやすく、参考にしやすいものと言えるでしょう。

日本マクドナルド株式会社
年間7万人ものスタッフを採用しているという日本マクドナルド株式会社。かの有名な社員教育施設「ハンバーガー大学」の事例からも分かるように、同社は「働く人ファースト」を掲げて有能な人材の確保と育成に尽力する社風を持っています。採用ページは非常にコンテンツが豊富で、特に実際に働いているスタッフの声を多く発信することで同社で働くことの意義や喜びを積極的に伝えています。また採用相談窓口を設置したり、クルー体験会の実施、LINEでの応募対応など、応募者にとって応募しやすい環境が用意されています。

パナソニック株式会社
「採用ブランディング課」という組織を持つパナソニック株式会社では、採用にマーケティングの手法を取り入れ、自社のカラーや自社で働くことのメリットを広く世間に伝えています。そんな同社の求人ページでは、部署別に非常に多くの社員を紹介しているところがユニークです。社員の声を拾うだけでなく、その人の入社にいたる経緯から現在の状況、将来の展望などをストーリー化して紹介しています。本人の主観意見だけではなく、その人物を取り巻く状況や、時間にともなう成長・変化を見せることで、パナソニックという企業の職場環境がより立体的に理解できるようになっています。

アマゾンジャパン合同会社
遊び心にあふれているのがアマゾンジャパンの採用ページです。ご覧いただければ分かるとおり、まるでAmazonで買い物をしているような雰囲気で求人情報を知り、応募することができます。買い物という行為に新たな価値観を提示した先駆者であるアマゾンらしいページと言うことができるでしょう。またダイバーシティ(多様性)を推進する採用をアピールしており、差別や格差の是正を宣言することで求職者も信頼感と安心感をもって応募できる環境作りに努めています。グローバルに展開する企業ならではの、先進性を感じられる採用ページです。

自社の情報媒体を立ち上げる事例

 つづいては、前半とは若干性質の異なるOMRの事例です。これは一見、採用とは関係ないような無料情報媒体を運営することで自社の認知向上を図ったり、求職者の声を拾うやり方です。一概に「採用のためのもの」と定義することはできず、他にも企業に様々な効果を発揮する施策です。立ち上げのハードルが高く、運営にもそれなりのコストがかかるため、どんな企業にも実行できるわけではありませんが、これらの媒体から学ぶべき点は多くあります。

サイボウズ式(サイボウズ株式会社)
企業向けITサービスを展開するサイボウズ株式会社が運営する情報メディアです。日本で最も有名なオウンドメディアの1つでしょう。リモートワークの導入や副業推奨などで知られる、働き方改革の旗手であるサイボウズ社が発信する最新のビジネス情報や働き方の提案には、業種を問わず多くの注目が集まります。知識人へのインタビューや、自社内への取材記事、実録マンガなど、単純に読んでいて興味深くタメになる情報を通じて、うまく同社のカルチャーや社員に求められる価値観などを伝えています。

メルカン(株式会社メルカリ)
日本最大級のフリマアプリ「メルカリ」の株式会社メルカリが運営する自社情報メディアです。社員インタビューの他にも、自社サービスの開発秘話や、社内行事のレポートなど、硬軟織り交ぜながらメルカリという企業のオモテとウラを伝えています。採用のためのページであるというコンセプトを比較的明確に打ち出しているメディアで、採用応募への導線が目立つ位置に配置されているのも特徴です。もちろん、求職者でない人が読んでも発見や気づきがあるような読み物が日々豊富に配信されています。

FEATUReS(株式会社サイバーエージェント)
「アメブロ」「Abema TV」などで知られる株式会社サイバーエージェントが運営する自社情報メディア。定番の社員インタビューや業界のキーパーソンへの取材記事などに混じって、エンタメ情報や社会のニュースなども取り上げているのが特徴です。インターネットTV局の運営企業らしくバラエティ豊かなコンテンツラインナップには、求職者に限らず多くの人を惹きつける魅力があります。自社の番組やサービスについても積極的に取り上げていて、プロモーションサイトとしての側面も持っています。

いきなりこれらの事例を目指すのは無謀

 今回は大手企業が実践しているOMRの実例をご紹介しました。本稿でご紹介したのはほんの一部で、世の中には、優れたOMRを実践する企業が数えきれないほど存在しています。ぜひ様々なOMR事例をご覧になって、それぞれのテーマや特色を研究してみてください。
 ただし、これから自社でOMRを始めようという皆様が、今回ご紹介したようなトップレベルのOMRをいきなり目指すのは無謀です。現在トップに君臨しているオウンドメディアの多くは、高額なコストをかけ、大勢のプロフェッショナルの手によって運営されています。またオウンドメディアは時間をかけて育成していくもの。どんなオウンドメディアも最初は小規模で始まり、創意工夫を重ねてだんだんと強化されていきます。
 一方で、これらのトップグループから貴社が学ぶべき点は多くあります。それぞれのオウンドメディアが、どんなジャンルの情報をどんな分量で、どんな観点で扱っているのか、見出しはどのような言い回しをしているのか、自社のどんな部分をピックアップしているのか、などなど…。そこには先人たちが試行錯誤の果てにたどり着いたノウハウがあり、会社規模の大小を問わず、必ずや貴社の求人活動に役立たせることができるはずです。
 とにもかくにもご覧のように今、OMRは花盛りです。まずはSNS1つからでもかまいません。貴社でもOMRの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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