ラクリエ求人|流行の「リファラル採用」ってどうやるの? 〜OMRで始めるリファラル採用入門〜

〜OMRで始めるリファラル採用入門〜

 近頃、求人業界では「リファラル採用」という言葉がよく取りざたされています。全国的な人手不足の風潮が生み出した、「究極の低コスト求人」とも言えるのがリファラル採用ですが、実践した経験のない企業では、組織的・構造的に行なう方法が分かりにくいものです。本稿では「オウンドメディアリクルーティングで始めるリファラル採用」をテーマに、「リファラル採用って何?」という基本中の基本から、その実践方法のご紹介まで、リファラル採用のイロハをお伝えしていきます。

そもそも「リファラル採用」ってどういう意味?

 ここ数年、求人業界における流行語の1つに「リファラル採用」というものがあります。すでにリファラル採用を組織的に実践している企業も多数ありますが、まだこれからという企業担当者様のために、まずは基礎知識のご紹介です。
 「リファラル」とは、「紹介」「推薦」というような意味で使われる言葉です。転じてリファラル採用とは、社員の知人を紹介で採用する行為を言います。こうした採用は昭和の時代には「コネ入社」のような言い方をされており、「アイツは社長のコネで入社した人間だからな…」などと、あまり良くない印象で見られていました。しかし令和の今、その価値観は大きく覆り、「有能な社員を低コストで採用する有効な手法」として大企業から中小企業まで、多くの企業で正式に取り入れられています。
 リファラル採用のメリットは、大きく分けて2つあります。1つには超・低コスト採用が可能であることです。社員が知人を引っ張ってくるわけですから、広告費もかからなければ人材紹介会社に支払う高額な紹介料も必要ありません。極端に言えば「ゼロ円」での求人が可能なわけです。年々増大する採用コストに頭を抱える企業にとってこんなに良い話はないでしょう。多くの企業では知人を紹介した社員には数万円〜数十万円程度の報奨金を支払っていますが、それでも求人サイトに数か月広告を出すより圧倒的な低コストで済むはずです。
 もう1つのメリットは、ミスマッチの回避です。リファラル採用で入社した社員は、すでに勤務している知人から、その企業で働くことのメリットや社内の風土について聞いているはずです。会社案内パンフレットで数千文字を費やし説明するよりも説得力があって、信頼できる「身近な人物の生の声」でこうした内情を知り、それに納得して就職するわけですから、少なくとも入社してから「思っていた企業像とぜんぜん違った」とギャップを感じてしまうケースは極めて少ないのです。実際にリファラル採用で入社した社員の離職率は低いと言われています。
 こうしたメリットが、人手不足にあえぐ日本中の企業からふたたび注目を集めています。リファラル採用に積極的であることで有名な企業の1つに、かのGoogle社があります。Google社は高い意識で計画的にリファラル採用を実践しており、採用社員の約半数がリファラル採用だった時期もあると言います。

リファラル採用成功のポイント

 もし貴社がこれからリファラル採用を始めようと考えた時、重視してほしい成功のポイントがあります。それは社員に自社のファンになってもらうことです。
 リファラル採用の導入を決定するのは企業ですが、それに当たって実際に動くのは当然ながら社員達です。ここで重要になるのが社員たちがいかに自社の魅力・自社で働くことの価値を知っており、自社のファンであるかということです。ファン意識がなければ、とても知人を自社に招き入れる気にはならないでしょう。また、ある意味で社員1人1人が採用の「営業マン」にならなければいけません。「営業マン」には、商品を魅力的に見せるための知識や、それを言語化するスキルが必要になるわけです。
 もう1点、社員みんなが自社がリファラル採用を行なう意義・目的を深く理解していることです。前述のように紹介者には報奨金が支給される事例が多いリファラル採用ですが、それだけを目的に知人を紹介する社員というのは、実は多くありません。社員達も大切な友人・知人を、ただお金のために自社に引っ張り入れ、万が一にも不幸になられては、互いにとってたまったものではないわけです。それよりも必要なのは社員1人1人の「意識改革」です。リファラル採用を行なう必要性がどこにあり、何を目的としているのか、入社した社員に何をしてほしいのか、といったことをしっかり理解してこそ「それじゃあ、やった方がいいな」と腹落ちして自主的に動いてくれるはずです。
 とにもかくにもリファラル採用成功のポイントは「いかにして社員達に能動的に動いてもらうか」です。そのためには単なる呼びかけや高額な報奨金にはさほど効果がないことを覚えておきましょう。

リファラル採用に効果的なOMR

 では、これからリファラル採用を始めようという企業は、手始めにまず何をすればいいのか…というお話です。私たち株式会社エクシートがオススメしたいのは、「オウンドメディアリクルーティング(以下、OMR)」です。OMRとは、自社サイト内に設置した求人ページで積極的に求人を行なうことを指します。
 社員が社員を紹介するリファラル採用に、自社サイトがどう役立つのか…? と疑問に思われる方も多いことでしょうが、実はれっきとした理由があります。
 まず第一に、入社検討者が参照するためのページが必要であるということです。知人から誘われたからといって、検討もなく右から左へと入社する人は少ないでしょう。多くの人はその企業の自社サイトを見て業務内容や条件、社風といった情報を集めてから検討し始めるわけです。その際、自社サイトに求人ページ…つまりこれから就職しようという人に向けた情報提供ページがないというのは大きな痛手です。求人ページがないという企業は今すぐに作った方がいいですし、あるにはあるが求職者に役立つ情報を分かりやすく伝えていないという企業は内容を見直した方がいいでしょう。
 もう1点、OMRをオススメする理由は社員啓蒙のためです。前述のように既存の社員達に自社のカルチャーや企業理念を知ってもらうことはリファラル採用に不可欠です。ところが、こうした企業のキャラクターについて社員間で日常的に話される企業というのは少ないものです。貴社内において、自社の「カルチャー」や「企業理念」を明確に説明できる社員は何人いるでしょうか? そんな時にOMRが活用できます。求職者に向けてこうした社内文化をしっかり説明することがマッチングの良質化につながることはもちろん、既存の社員達が参照することでそれらをブレることなく浸透させることもできます。
 初めてのリファラル採用はまずOMR用の求人ページを設置することから始め、それを教科書として社員達に自社理念やリファラル採用の意義・目的をしっかり説明、そして実行…というステップをおすすめします。自社サイトで求人を行なう分にはコストはほとんどかかりません。リファラル採用と並行して自社サイトでも求人を行なえば、決して無駄にはならないという側面からも、リファラル採用とOMRをワンセットでの実践は有効と言えるでしょう。
 その際にはぜひ私たち株式会社エクシートが提供する、求人ページ制作ツール「ラクリエ求人」の利用をご検討ください。プログラム知識不要で、どなたでもすぐに自社サイト内に求人ページを作成・運用できるツールです。未設置の求人ページを設置したい、またはリファラル採用のスタートに当たって求人ページを充実させたいという企業様にピッタリのサービスとなっています。

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