ラクリエ求人|SNS時代の求人近況 〜今、あるべき求人の形〜

〜今、あるべき求人の形〜

日本国民の多くが利用した初めてのSNS「mixi」は、2004年に誕生しました。それから15年…。SNSはすっかり市民生活の中に定着し、その用途も拡大・進化をつづけています。今や求人業界でも目を離せない存在となっているSNS。本稿では、SNS時代の求人業界の現状をまとめてみます。

SNSが求職者に及ぼす影響

 TwitterやFacebookに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)は現代日本において、特に若い世代の間では欠かせないコミュニケーションツールになっています。また自治体や企業も、広報活動においてこれらのSNSを活用することは当たり前の時代になりました。そんなSNS花盛りの現代において、人と企業をつなぐ求人活動にもSNSが大きな役割を果たしています。
 まず求職者にとってSNSは企業をより詳しく知るためのツールとして使われるようになりました。検討候補となっている企業の公式SNSをチェックして、その業務内容や社風を理解することは、多くの求職者がしていることです。公式サイトや求人サイトから発信されるよそ行きにおめかしした情報とはちょっと違って、より現場に近い視座で書かれた情報に触れることができ、就業者にとっては「生の声」として高い信頼度で見られることが多いようです。
 また企業の公式SNSの他にも実際にその会社で働いている、または就業経験がある人物の個人SNSから、会社の実情を知ることもできます。いち個人の見解であるため、主観で書かれた意見であったり真偽のほどは確認が難しいという前提はあるものの、企業を客観視した情報である以上、就業者に近い立ち位置で書かれた文章はやはり1つの参考にはなるでしょう。
 SNSとはちょっと違いますが、会社の口コミサイトというものも盛り上がっています。実際にその企業に就職している人、就職したことのある人が、企業の良いところ・悪いところや給与額などを報告する掲示板のようなものですが、ここ数年でこのジャンルのサイトが急増し、寄せられる情報も増える一方です。「Googleしごと検索」にも、各掲載企業の口コミへのリンクが貼られています。
 こうしたSNSやWebサービスの利用で、求職者は企業の本当の姿にアクセスすることができるようになりました。逆に企業にとってはウソやキレイごとが通用しない社会になっているわけです。もはや求人活動において、飾り立てた美辞麗句は意味をなしません。この傾向は今後もどんどん加速していくことでしょう。

企業にとってのSNSの利用価値

 一方で人材を求める企業側も、様々な形でSNSを活用するケースが増えています。前述のように、企業の公式SNSで自社の活動内容やお知らせを発信することが、企業のキャラクター付けにつながることは当然です。そこから一歩押し進めてはっきりと求人を意識し、公式SNSで求職者に向けて自社の魅力や理念を発信する企業も多くみられるようになりました。健康器具メーカーとして有名な「株式会社タニタ」などのように、より直接的にTwitterで求人活動そのものを行なっている企業もあります。
 「ダイレクトソーシング」という言葉をご存知でしょうか? これは企業側が積極的に人材を「探しに行く」という求人の試みです。この場合、企業はインターネットやSNSを徹底的に調査し、自社の業種を希望している優秀な人材や、自社の社風に合うような人材を探し出し、SNSを通じてアプローチします。求人媒体が情報過多で求人情報を出しても埋もれがちであり、また企業と人材とのミスマッチが発生してすぐに辞めてしまう…といった問題を解決する手段として、ダイレクトソーシングは近年大きな注目を集めています。
 企業はSNSを活用した情報の発信と収集ができるようになり、より低いコストで自社をアピールして、自社にマッチする人材と出会いやすくなったと言えるのではないでしょうか。

今、「オウンドメディアリクルーティング」が果たす役割

 SNSの一般化により、企業側は意図する・しないに関わらずありのままの実体を発信し、求職者はそれらを受け取って吟味する…という就職活動が当たり前になりました。こんな時代だから企業はオウンドメディアリクルーティングを推し進めなければなりません。
 SNSで自社の魅力や理念を訴えることもオウンドメディアリクルーティングの一環であり、もちろん積極的に活用すべきですが、伝えられる情報量には限度があります。SNSではまず閲覧者に興味を持ってもらい、その先に彼らをお招きするための「家」が必要なわけです。「家」の役割は各企業の自社ホームページが果たします。自社ホームページにおいては前述の「ありのまま」を心がけて、広いキャンバスで自社のポリシーや自社で働くことの意義・喜びを存分に伝えていきましょう。企業が発信する情報が多くの人の心に訴えかけるものであれば、SNSの力でそれが一気に拡散するのも現代の特徴です。そうなれば多くの就職希望者が企業の扉をノックすることでしょう。
 とにもかくにもSNSが求人に活用される今、「正しい企業」「理念と誇りを明確に掲げる企業」が生き残っていく時代であることは間違いありません。どんな企業もこれらを正しい形で世間に訴え、閲覧者に疑念を抱かせてしまうような誤った口コミを駆逐する意味でも、「オウンドメディアリクルーティング」は重要な施策として意識しなければならないのです。
 「オウンドメディアリクルーティング」を始めてみようという企業様には、その第一歩に最適な「ラクリエ求人」のご利用をおすすめします。

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